サイクロラボ・シクロデキストリンR&D社は、オートファジー関連の神経変性疾患のためのシクロデキストリン誘導体の開発に関する国家補助金を獲得したことを発表した。
このプロジェクトの目的は、ハンガリー国立研究開発・イノベーションオフィスの助成を受けて、老化防止の候補としてシクロデキストリンをベースとした薬物分子を開発し、老化に関連した病態を治療するためにオートファジーを誘導することにある。
シクロデキストリン(CD)誘導体は、主に最終製剤の賦形剤として製薬業界で広く使用されています。今日では、より多くの疾患において、ある濃度でCD自体が治療効果を示すことが観察されるようになっている。オートファジー(細胞の自己消化)は、製薬業界のホットな話題の一つである。私たちの最近の研究成果は、特定のCDが細胞の損傷を除去するために不可欠な役割を果たすオートファジープロセスを誘導し、その結果、アンチエイジング効果や神経保護効果を持つことを示唆している。
老化関連疾患の治療薬として開発されようとしているCD誘導体を同定するためには、系統的な研究が必要である。集中的な研究が行われているにもかかわらず、オートファジー誘導薬は市販されておらず、オートファジー関連の神経変性疾患(アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病など)は多くの人が罹患しているため、私たちが開発した候補薬は非常に大きな市場価値を持っている。
開発した誘導体の試験に成功した後、最適な候補品を市場に投入する。プロジェクト終了後は、パートナーや投資家の協力を得て、前臨床試験や早期臨床試験を実施する予定である。
これらの潜在的な化合物は、健康寿命を延ばし、神経変性プロセスを抑制することができるため、治療上、経済的、社会的にも大きな利益をもたらす可能性がある。
本プロジェクトは、国立研究開発・イノベーション基金から3億5,189万フォリントの助成金を受けている。
公式プレスリリースはこちら(英語版)
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