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ベータシクロデキストリンを充填した分析用カラムは、再び火星に運ばれます(ロザリンド・フランクリン探査機による)。

2022年3月12日

ベータシクロデキストリンを充填した分析用カラムは、再び火星に運ばれる(ロザリンド・フランクリン探査機による)。

近い将来、ESAのExoMarsミッションは、ロザリンド・フランクリン・ローバーを火星表面に送り込む予定[1]。このローバーには、Mars Organic Molecule Analyser (MOMA) というガスクロマトグラフが搭載される予定であり、そのカラムには、Agilentのエナンチオ選択的CP Chirasil-Dex CBキャピラリーカラムとβシクロデキストリンキラル固定相が(他の3つのカラムと一緒に)使用されている。MOMA装置は、火星の表面および地下(深さ2mまで)サンプル中のエナンチオマーを含む有機分子の分離と定量に使用される予定です。最近発表された結果は、火星探査機「エクソマーズ」に搭載されるキラリティ実験に向けたものである。アミノ酸や糖類のキラリティーだけでなく、今回紹介したように炭化水素のキラリティーも エナンチオマーは、生物学的起源と非生物学的起源を区別するために使用される[2]。しかし、残念なことに、欧州宇宙機関は2022年2月28日に、ウクライナ侵攻によるロシアへの制裁のため、ExoMarsミッションが今年9月に打ち上げられる可能性は「非常に低い」と発表した[3]。

[1] Vago, J.L.; Westall, F.; Pasteur Instrument Teams, L.S.; Coates, A.J.; Jaumann, R.; Korablev, O.; Ciarletti, V.; Mitrofanov, I.; Josset, J.-L.; De Sanctis, M.C.; et al. Habitability on Early Mars and the Search for Biosignatures with the ExoMars Rover. Astrobiology 2017, 17, 471–510.

[2] Leseigneur, G.; Filippi, J.-J.; Baldovini, N.; Meierhenrich, U. Absolute Configuration of Aliphatic
Hydrocarbon Enantiomers Identified by Gas Chromatography: Theorized
Application for Isoprenoid Alkanes and the Search of Molecular Biosignatures on Mars. Symmetry
2022, 14, 326. https://doi.org/10.3390/sym14020326

[3] https://spacenews.com/esa-says-its-very-unlikely-exomars-will-launch-this-year/

画像クレジット ESA/Mlabspace (画像はフリーで配布)

Japanese cyclodextrin researcher

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