2021年4月21日
アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経疾患を対象とした治療法は、血液脳関門(BBB)の存在が妨げとなっている。この数十年の間に、BBBを克服するためのいくつかのアプローチが開発されてきた。例えば、バイオマテリアルをベースにしたナノ粒子の使用や、BBBを開くための代替方法などである。この総説では、これらの戦略とこの分野における最新の進歩を簡単に紹介する。それぞれのアプローチの限界と利点についても議論する。
また、ナノ粒子の中でもシクロデキストリンについて、特にニーマン・ピック病C型におけるHPBCDの効果に焦点を当てて論じている。
受容体を介したトランスサイトーシスシステムを標的とした機能性ナノ粒子のようないくつかの方法を、磁気共鳴画像ガイド下の集束超音波(FUS)を使用して組み合わせることは、セラノスティックツールを開発するだけでなく、薬物、神経栄養因子、抗体などの治療分子を脳実質内に安全に送達するための有望な戦略となるかもしれない。
Fabien Gosselet, Rodrigo Azevedo Loiola, Anna Roig, Anna Rosell, Maxime Culot (2021)
Central nervous system delivery of molecules across the blood-brain barrier,
Neurochemistry International,144,104952
https://doi.org/10.1016/j.neuint.2020.104952.
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