2022年3月17日
米国国立衛生研究所(NIH)が運営するACTIVプログラムでは、過去2年間で、800の候補リストから選ばれた治療薬について、30以上の試験(うち13試験は進行中)が行われた。そのうちのいくつかは、今年の前半に結果を報告する予定。これは彼のプログラムだけで、世界ではさらに数百の研究が進行中である。
研究者たちは、パックスロビドとモルヌピラビルという2つの経口抗ウイルス剤を含むいくつかの選択肢を開発し、ここ数カ月でいくつかの国で認可されたが、これらは特定の状況下で有用である。しかし、まだギャップは残っており、研究者たちは、今年は軽度のCOVID-19に対するより良い治療法を含め、新薬や旧薬の新しい使い方をもたらすと考えている。
カリフォルニア州フォスターシティにあるギリアド・サイエンシズ社の抗ウイルス剤レムデシビル(ベクルス)は、点滴で投与されるため、最近までCOVID-19で入院している人だけに投与されていたものである。(1月21日、米国食品医薬品局(FDA)はレムデシビルをCOVID-19合併症のリスクが高い人々の外来治療用として認可した)。
複数の企業がモノクローナル抗体を開発した。これは、SARS-CoV-2に結合して無効化するために免疫系が送り出す中和抗体の大量生産版である。これらの治療法は早期治療へのもう一つの道であり、現在200以上のモノクローナル抗体が開発中または認可されている。しかし、他の治療法に比べて高価で、供給不足であり、しばしば点滴をしなければ。
やがて、より深刻な病気への進行を防ぐことを期待して、軽症の治療に病院外で使用できる薬に焦点が当てられるようになりました。2021年末、ニュージャージー州ケニルワースを拠点とするメルク社とフロリダ州マイアミのリッジバック・バイオセラピューティクス社が開発したラゲブリオ(モルヌピラビル)と、ニューヨークに拠点を置くファイザー社が開発したパックスロビッド(ニルマトルビルとリトナビルの2剤併用)という2つの抗ウイルス治療薬が自宅で服用できる錠剤として利用できるようになった。
続きを読む
Nature 603, 25-27 (2022)
This website uses cookies.