加齢に伴う眼の状態。現在の治療法とシクロデキストリンベースのナノ治療法の役割

スポンサーリンク
スポンサーリンク
ドラッグデリバリー
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

加齢に伴う眼の障害は、世界中で何百万人もの人々が罹患している慢性疾患である。これらの疾患は視覚障害を引き起こし、場合によっては不可逆的な失明に至ることもある。網膜への薬剤ターゲティングは、薬剤の分布、眼球障壁の通過、有効な治療濃度での眼内組織への到達が困難であることから、未だに課題となっている。眼内注射は後眼部に直接薬剤を送達することができるが、侵襲的な技術であることに変わりはなく、いくつかの副作用を引き起こす。乳剤、懸濁液、軟膏などの従来の製剤は、頻繁に注射することや、眼内組織に到達しないことが問題となっていた。また、新しいドラッグデリバリーシステムや医療機器も開発されている。しかし、これらの治療法は必ずしも効果的ではなく、時には投与のために専門家の立ち会いが必要になることもある。したがって、加齢に伴う眼疾患の治療は、これらの広範な眼疾患を管理するための主要なアンメット・クリニカル・ニーズの1つとして残っている。ナノテクノロジーは、自己投与に適した効果的で非侵襲的な治療法を開発するための適切なツールとなるかもしれない。この総説では、シクロデキストリンナノキャリアのナノエンジニアリングに基づく加齢性眼疾患の治療法として、複合体、ポリロタキサン、ハイドロゲルなどの新しい治療法を、その病態生理、薬理学的選択肢、臨床応用の可能性を含めて論じている。

Blanca Lorenzo-Veiga, Carmen Alvarez-Lorenzo, Thorsteinn Loftsson, Hakon Hrafn Sigurdsson,
Age-related ocular conditions: Current treatments and role of cyclodextrin-based nanotherapies,
International Journal of Pharmaceutics, 603, 120707,
https://doi.org/10.1016/j.ijpharm.2021.120707.

コメント

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました