この章では、共有結合型シクロデキストリンを調製するための合成方法の進化を歴史的な観点から、グラフトまたは架橋機構のいずれかによって論じている。また、食品や医薬品分野での応用についても紹介している。ジュースの脱脂と風味の保持は、食品科学の分野で最初に提案された用途であり、最近では、シクロデキストリンポリマーを用いたスマートパッケージングが開発されている。医薬・バイオメディカル分野では、ここ数年、シクロデキストリンポリマーの研究が数多く発表されており、主に薬物放出を中心に、遺伝子送達のための高分子ベクターや再生医療の分野での応用が提案されている。
Petitjean, M., García-Zubiri, I.X., Isasi, J.R. (2020) Cyclodextrin-Based Polymers for Food and Pharmaceutical Applications: A Historical Review. In: Crini, G., Forurmentin, S., Lichtfouse, E. (eds.) The History of Cyclodextrins. Springer, New York. pp. 281-304. https://www.springer.com/gp/book/9783030493073
コメント