薬剤としてのCD: ヒドロキシプロピルシクロデキストリンがアミオダロンによる肺胞細胞の脂質ホメオスタシスの異常を改善する。

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医薬品原薬
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肺胞上皮II型(AT2)細胞は、ラメラ小体(LB)を介して肺サーファクタントを分泌する。LBの異常は、線維化をはじめとする肺疾患と関連している。しかし、AT2細胞の機能が解明されていないため、LB異常のハイコンテンツスクリーニング(HCS)には限界がある。本研究では、サーファクタントタンパク質を分泌するLB様オルガネラを保有するLB細胞を開発した。これらの細胞は、親のA549細胞よりもAT2細胞に類似していた。LB細胞は、アミオダロン(AMD)誘発のLB肥大を再現し、AMDにさらされた患者のAT2細胞と同様であった。その結果、2-hydroxypropyl-β-cyclodextrin (HPβCD)が治療薬として期待できることがわかった。トランスクリプトーム解析の結果、HPβCDは脂質のホメオスタシスを調節することが明らかになった。また、HPβCDは、AMDによるLB異常を、ヒト人工多能性幹細胞由来のAT2細胞で抑制した。これらの結果は、LB細胞がHCSに有用であることを示し、HPβCDがAMDによる間質性肺炎の治療薬の候補であることを示唆している。

Kanagaki, S., Suezawa, T., Moriguchi, K., (…), Hagiwara, M., Gotoh, S. (2021) Hydroxypropyl cyclodextrin improves amiodarone-induced aberrant lipid homeostasis of alveolar cells. American Journal of Respiratory Cell and Molecular Biology 64, 504-514. https://doi.org/10.1165/rcmb.2020-0119OC

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