デンプン摂食後の血糖値およびインスリン血症効果に及ぼすα-シクロデキストリン(α-CD)の影響を調べた。絶食した健康な男性ボランティア12名に、(A) 100gの新鮮な白パン(50gのデンプン)と250mLの飲料水、(B) 10gのα-CDを飲料水に溶解したサプリメントを加えた同じパン、(C) 25gのα-CDを飲料水に溶解したものからなる試験用朝食を3日後に与えた。毛細血管血および静脈血を朝食の前に採取し、その後3時間の一定間隔で採取した。毛細血管血中のグルコース、静脈血サンプルの血漿中のインスリンを測定した。朝食(A)では、血糖値とインスリンが急激に上昇した。朝食(B)では、α-CDは血糖値曲線下面積を59%、インスリンの曲線下面積を57%と有意に減少させ、α-CDがデンプンの消化を阻害し、それによってデンプンの消化を遅延させることを実証した。処置(C)は血糖値の上昇とは関連しなかった。したがって、α-CDは、すべての点で食物繊維の現在の定義に準拠している。
Bar A, Diamantis I, Venetz WP (2020) Alpha-Cyclodextrin Attenuates the Glycemic and Insulinemic Impact of White Bread in Healthy Male Volunteers. Foods 9, 62. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7023330/pdf/foods-09-00062.pdf
コメント