COVID-19の患者3人に見られたレムデシビルの末梢への浸潤。症例報告と考察

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オランダの研究者らは、Covid-19患者におけるレムデシビルの浸潤に関する3つの症例を報告した。

最初の症例では、91歳の女性がレムデシビルの浸潤を経験し、浸潤部に浮腫と血腫が生じた。触診では、患部が周囲よりも冷たく感じられた。腫れは6週間後にも残っていた。2例目では、72歳の男性にremdesivirの浸潤が起こり、浸潤部に浮腫、血腫、疼痛が生じた。血腫は7日間続いた。3例目は67歳の女性で、remdesivirの浸潤により浮腫と小さな血腫が生じた。血腫は3日以内に無視できる大きさにまで退縮した。しかし、浸潤の1週間後には赤みが戻ってきた。2例では直ちにヒアルロニダーゼの注射が行われたが、他の1例では特に治療は行われなかった。

著者は、この3例で認められた症状や徴候は、非緩衝性のレムデシビル溶液の低いpH(〜4)に起因するものではないかと考えている。製剤中のシクロデキストリンによる症状の可能性や、レムデシビルの内因性毒性の可能性を検討する必要がある。

van Merendock et al. Peripheral infiltration of remdesivir in 3 patients with COVID-19: Case series and discussion. Am J Health Syst Pharm. 2021 May 5 : zxab197. doi: 10.1093/ajhp/zxab197

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