シクロデキストリン-イン-リポソーム。エッセンシャルオイルの有望なデリバリーシステム

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本研究では、2種類の精油(Lippia sidoidesとSyzygium aromaticum)とそれぞれの主要化合物(チモールとオイゲノール)をカプセル化した薬剤-シクロデキストリン-リポソームをエタノール注入により製造し、HPBCDを用いてプロリポソームを形成して冷凍し、さらに物理化学的特性を評価した。生産段階での課題はあるものの、2つ以上の生理活性物質(または2つ以上のEO)を含むことは相乗効果を生み出す可能性があり、薬効を高めることで単剤使用時の必要量を減らし、その後、薬物毒性を低下させる可能性がある。

リポソームは4℃で1ヶ月間保存しても、平均サイズ、多分散性指数(PDI)、ゼータ電位がわずかに変化するだけで、高い物理的安定性を示した。再構成されたプロリポソームは,平均サイズが350〜3300 nm,PDIが0.29〜0.41,ゼータ電位が-22〜-26 mVであった.プロリポソームの示差走査熱量測定とX線回折から、結晶構造の乱れが少なく、主要な生理活性物質の高い保持率(オイゲノールは73%から93%、チモールは74%から84%)につながったことが明らかになった。本研究は、揮発性化合物を保持するデリバリーシステムとして薬物内包シクロデキストリンリポソームを用いることの利点を明らかにし、その物理化学的安定性を高め、医薬、食品、化粧品産業における製品のキャリアとして利用できる有望な可能性を示している。

Baldim, I.; Oliveira, A.M.; Souto, E.B.; Oliveira, W.P. Cyclodextrins-in-Liposomes: A Promising Delivery System for Lippia sidoides and Syzygium aromaticum Essential Oils. Life 202212, 95. https://doi.org/10.3390/life12010095

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