レムデシビル-シクロデキストリン系における分子間相互作用

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医薬品への応用
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最近発表された研究では、レムデシビルと様々なシクロデキストリン誘導体の分子間相互作用が、広範なNMR分光法によって特徴づけられた。この研究の目的は、レムデシビルとVeklury™の賦形剤(sulfobutylether-β-cyclodextrin – SBEβCD)、および他のβ-およびCD誘導体との間の分子レベルの相互作用を詳細に理解することであった。
錯体の安定性と化学量論は1H NMR滴定法に基づいて決定し、潜在的な錯体構造は2D ROESY NMR実験に基づいて明らかにした。NMRスペクトルの研究により、βCD錯体はγCD錯体よりも1桁以上安定であることが明らかになった。また、CDホストにアニオン性のスルホブチルエーテル側鎖を導入することで、安定性が大幅に向上すること、さらにホストの一次側のスルホブチル化が包接化合物の安定性に最も重要な役割を果たしていることも明らかになった。
また、本研究では、レムデシビルのpKa値をUV-pH滴定法により初めて実験的に決定した。複素環であるアミノピロロ-トリアジン部位のpKa値は3.56という値が得られた。これらの結果から、レムデシビルの包接化合物形成には、ホストとゲストの電荷状態が顕著に寄与している可能性が示された。
本研究は、レムデシビルとCDの複合体形成に関する初めての包括的な研究であり、安定性を調整した新しいCD誘導体の設計を可能にすることで、レムデシビルの製剤化や製造、さらには分析特性の評価にも役立つと考えられる。

Bianka Várnai, Milo Malanga, Tamás Sohajda, Szabolcs Béni, Molecular interactions in remdesivir-cyclodextrin systems, Journal of Pharmaceutical and Biomedical Analysis, 209, 2022, 114482,
https://doi.org/10.1016/j.jpba.2021.114482.

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