本研究[1]では、若齢のC57BL/6雄性マウスを対照食(CON)またはトウモロコシデンプンと交換した12.88%のγ-シクロデキストリン(γ-CD)を添加した実験食を与え、6週間後に自発的な車輪運動をモニターし、Kondzielaの逆スクリーン試験と前肢握力測定を行った。投与6週間後、マウスの任意輪走活動をモニターし、Kondzielaの倒立スクリーン試験と前肢握力測定法を用いて、マウスの筋力を測定した。その結果、γCDを投与したマウスは、一晩の距離(CON 8.6km、γCD 12.4km)、活動時間(CON 340分、γCD 437分)及び一晩の距離がいずれも有意に長くなった。さらに、γCDを投与したマウスは、倒立スクリーン試験において、Kondzielaスコアが向上していることが示された(CON 3.10, γCD 4.63)。これらのデータは、γCDを摂取することで持久力が向上することを示唆している。また、経口血糖負荷試験においても、γCDのわずかに抗血糖効果が認められた。
[1] Wupper, S. et al. EFFECTS OF DIETARY GAMMA-CYCLODEXTRIN ON VOLUNTARY ACTIVITY AND MUSCLE STRENGTH IN MICE. Journal of Physiology and Pharmacology 2020, 71, 3. http://jpp.krakow.pl/journal/archive/06_20/pdf/10.26402/jpp.2020.3.08.pdf
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