レスベラトロール/シクロデキストリンナノファイバーフィルムの口腔内速崩壊性による抗酸化栄養補助食品としての可能性

スポンサーリンク
スポンサーリンク
食品
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

シクロデキストリン(CD)包接化合物(IC)ナノファイバーに栄養補助食品をカプセル化することにより、口腔内速崩壊性を有する新しいデリバリーシステムの開発に道を開くことができる。ここでは、レスベラトロール/CD-ICナノファイバーフィルムを、エレクトロスピニング技術を用いて作製した。レスベラトロールは抗酸化力を持つ生理活性物質として知られており、栄養補助食品の製剤化にもよく用いられている。ここでは、ヒドロキシプロピル化(HP-)βCDおよびγCDを用いて、レスベラトロールのカプセル化とエレクトロスピニング法による自立型ナノファイバーフィルムの作製を行った。SEMイメージングにより、エレクトロスピンフィルムの均一な繊維状モルフォロジーが確認された。また、FTIR、1H NMR、XRD、DSC、TGA、および計算モデルなどの様々な手法を用いて、包接によるレスベラトロールのカプセル化および非晶質化を検証した。また、相溶性試験の結果、HPβCDはHPγCDに比べ、レスベラトロールの包接体形成がより良好であることが明らかとなった。また、HPβCDとレスベラトロールの複合体形成はHPγCDよりも良好であることがわかった。レスベラトロールの非晶質分布とナノファイバーのユニークな特性により、唾液シミュレーションでナノファイバー膜の速やかな崩壊が確認された。また、レスベラトロールの溶解性が向上したことで、抗酸化作用も向上した。また、コントロールサンプルとして、高分子レスベラトロール/プルランナノファイバーフィルムを形成した。CD-ICナノファイバーフィルムは、レスベラトロール/プルランベースのサンプルと比較して、より速い崩壊/溶解、より高い/速い放出プロファイル、および有意に優れた抗酸化能が示された。

Asli Celebioglu*, Deniz Tekant, Mehmet Emin Kilic, Engin Durgun, and Tamer Uyar: Orally Fast-Disintegrating Resveratrol/Cyclodextrin Nanofibrous Films as a Potential Antioxidant Dietary Supplement . ACS Food Sci. Technol. 2022, https://doi.org/10.1021/acsfoodscitech.1c00456

コメント

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました