リン脂質の調節障害を伴う疾患および障害におけるシクロデキストリンの使用

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Knut M. Wittkowski(ASDERA LLC、米国)による「Use of cyclodextrins in diseases and disorders involving phospholipid dysregulation」と題する特許出願(WO 2019/067145およびWO 2019/067269)が、最近EPOによって公開された。本発明は、α-シクロデキストリン(aCD)と脂肪酸を含む組成物を用いて、循環からリン脂質(PL)を隔離する方法を特徴とする。現在のシクロデキストリン(CD)医薬品は、β-CDをベースとしており、コレステロールに起因する耳毒性のリスクがあり、一晩かけて静脈注射で投与する必要があります。本発明者が再解析した遺伝子データによると、β- CDの作用機序として、コレステロールではなくリン脂質(PL)の減少が示唆されており、したがって、コレステロールに適合して永久的な難聴を引き起こすには小さすぎるaCDの使用が必要となる。実施した臨床試験で示されたように、aCDは、カプリン酸(C10)との包接体として製剤化された場合、腸から吸収されるため、経口投与が可能である。血液中に吸収された後、aCDはリン脂質(PL)を封じ込め、PLとともに尿中に排泄される。本発明者は、PLの濃度を下げることで、全身の炎症だけでなく、エンドサイトーシス(細胞が基質を取り込むこと)も断食で見られるレベルまで低下すると推測している。この相乗効果により、(1)腫瘍の成長と転移、(2)マクロファージ(動脈硬化)や肝細胞(糖尿病)におけるLDLの蓄積、(3)神経変性疾患やリソソーム蓄積性疾患におけるリソソームのオートファジー(プラークやもつれを除去する細胞のハウスキーピング)への干渉、(4)ウイルスがその複製のためにエンドサイトーシスを「ハイジャック」する能力、などを遅らせることが可能である。

WHOのデータによると、がんによる死亡者数は年間1,000万人、認知症患者数は世界で5,500万人、糖尿病患者数は5億人とされている。世界の50歳以上の人口は今後30年間で約2倍になると言われており、加齢関連疾患の有病率は増加している[1]。加齢関連疾患の予防と治療のために、より保存的で効果的な介入が早急に必要とされている。

[1] https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail

画像出典:ウィキペディア

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