タマネギ廃棄物からのポリフェノールおよびアントシアニン色素の水性抽出におけるシクロデキストリンの高性能グリーン共溶媒としての利用

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一般的に使用されている3種類のシクロデキストリン(CD)、β-シクロデキストリン(β-CD)、メチルβ-シクロデキストリン(m-β-CD)、2-ヒドロキシプロピルβ-シクロデキストリン(HP-β-CD)を、タマネギ固形廃棄物(OSW)からのポリフェノールおよび色素の効率的な抽出のためのグリーン共溶媒として研究した。その結果,m-β-CDが最も効率的であり,ポリフェノールと色素に対してそれぞれ3.39 mg μmolCD-1と0.073 mg μmolCD-1のIeeが得られた。応答曲面最適化の結果,m-β-CDとHP-β-CDは,ポリフェノールの回収率を最大にするために,ほぼ同じ時間と温度の条件を必要としたが,色素の抽出には大きな違いが見られた。β-CDは総ポリフェノールの抽出効率が最も低かったが,色素の抽出には十分な効果を示した。m-β-CDおよびHP-β-CDを用いて生成した抽出物の抗ラジカル活性および第二鉄還元力は,ヒドロエタノール抽出物およびヒドログリセロール抽出物と同程度であった。また,これらのCDはいずれもβ-CDよりもspiraeosideとquercetinの抽出効率が高かったが,β-CDはアントシアニンの抽出効率が高かった。

Bozinou, E., Lakka, A., Poulianiti, K. et al. Cyclodextrins as high-performance green co-solvents in the aqueous extraction of polyphenols and anthocyanin pigments from solid onion waste. Eur Food Res Technol (2021). https://doi.org/10.1007/s00217-021-03839-2

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